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幻魔大戦的な世界

 1970年代~80年代にかけて、平井和正の「幻魔大戦」という小説が大流行した。

 この小説の原型は、1967年に平井和正と漫画家石森章太郎との共作で『週刊少年マガジン』に連載されたマンガであった。

 平井和正はこのマンガを後に小説として独立・発展させ、「真・幻魔大戦」とか「新幻魔大戦」などいろいろなヴァージョンを書いている。

 Wikipediaによると、平井和正はノストラダムスの1999年に人類が絶滅するという解釈の予言から触発されたとのことで、終末的な雰囲気に満ちたものとなっている。

 この小説のカルト的人気と影響力は巨大で、オウム真理教の麻原彰晃なども影響されたようである。

 小説のテーマは善と悪の最終戦争(ハルマゲドン)で、地球を滅亡させようという宇宙的な悪の存在(幻魔)と超能力者たちの戦いを描いている。

 最終的には人類が破滅してしまうことが何度も暗示され、底に流れるトーンは悲観的・悲劇的である。

 主人公である超能力者の東丈(あずまじょう)は救世主であり、世界を救うための善のネットワークを立ち上げていく。

 この小説が人気を博したのは、終末的状況での神話的な出来事がテーマとなっているからだろう。

 あれだけ多くの人が熱中したのは、これから先に起こってくることを予感していたからではないだろうか?

 21世紀に入って、神話的な世界へのシフトが加速している。

 はじまりはアメリカの911同時多発テロである。どう考えてもこの事件に関する米国政府の公式見解は納得できるようなものではなく、何か巨大な悪が背後で動いていることを感じざるを得ない。

 その後のアフガン・イラク攻撃など、米国を中心とする世界の支配層の理不尽な行動は目に余るものになっていった。

 そして今年に入っての311東日本大震災と福島第1原発事故によって、ハルマゲドン的状況は決定的なものになったと思われる。

 われわれを支配している勢力が、おろそしく非人間的で冷酷であることが誰の目にも明らかとなってきた。
 
 大震災時に、地の割れ目から巨大な神話的エネルギーが流出してきたように感じる。

 そのエネルギー今まで隠されてきた構造を明らかにせずにいない。

 それはわれわれ人類に変容を促すエネルギーだろう。

 「幻魔大戦」というのは、平井和正が強い霊感に導かれて書いたからとてつもない影響力を持ったものと思われる。

 小説の中で救世主が登場するものの、最終的には敗北することが示唆され、読者には悲劇的な予感が無意識のうちにインプットされるようにできている。

 多分平井和正は、意識的にネガティブな予感を読者に埋め込もうとしたわけではないだろう。

 集合的な意識の流れを、流行作家のアンテナがキャッチしたということなのだろうと思う。

 しかしわれわれは、平井和正が反応したこのペシミスティックな意識を越えていかねばならない。

 筆者はペシミズムを越えていくための、新しい流れ(それは今に始まったことではなく、太古からの流れである)が起こっていることを感じている。

 その新しい流れについて、次回から紹介したい。
 
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プロフィール

アートセラピスト 郡浜 浩

Author:アートセラピスト 郡浜 浩
 アートセラピストをやっている郡浜浩(コオリハマヒロシ)と申します。

 アートによる人と人の出会いと心の交流の場の創造をライフワークと考えており、その実現のためワークショップ・個人セッションを行うキャリアアート研究所を主宰しています。

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キャリアアート研究所

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創造性発揮を強力サポート! ~クリエイティブ・コネクション~



 出身は北海道の当麻町という田舎町で、自然の中で素朴な少年時代を過ごしました。大学卒業後は東京のお堅い政府機関でしばらくサラリーマンをやっていました。

 二十代の後半に人生を大きく変えることがありました。ゲシュタルトセラピーのリッキーさんの「喜びの創造セミナー」というアートセラピーのワークショップを受けたことです。いたく感銘を受け、「こういうことを一生やっていきたい」と思いました。

 それで語学やら貯金やら準備を進めて、三十代の半ばに意を決してサラリーマンをやめ、サンフランシスコにあるCIIS(カリフォルニア統合研究所)という大学院に留学し、表現アートセラピーという技法を学びました。

 4年間アメリカにいて、帰国後は精神科クリニックに勤めたりスクールカウンセラーをやりながらワークショップ開催などを行っていましたが、2010年に奈良に引っ越し、本格的にワークショップを展開すべくキャリアアート研究所を設立しました。

 一方で、CIISという学校がトランスパーソナル心理学の中心地で、その縁などからアメリカでシャーマニズムや少数民族の伝統文化の流れと出会いました。その流れを探求してきて、2010年10月には霧島で開催されたグランドマザー会議(先住民族のシャーマンのおばあちゃん達が地球の危機を克服するために集まったもの)に参加しました。

 アートセラピーとシャーマニズムって、深いところで繋がっていると実感しています。両方とも現代社会では周辺的な位置づけにあって、そんなに重視されていないかもしれませんが、私はこれからの世界的な危機を人類が生き抜いていく核心的な知恵がそこにあると思います。

 とまあ堅い話はそのくらいにしまして、私の趣味ですが、おいしいものを食べたり本を読んだりすることが好きです。あとお笑いとかたまにビデオを見たりとか、そんな感じです。
 
 どうぞよろしくお願いいたします。

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