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ルドルフ・シュタイナーと意識の進化(5)

 筆者は10数年前サンフランシスコに済んでいたとき、UCバークレーで行われたルドルフ・シュタイナーの人智学をテーマとした会議に参加したことがある。

 その中である参加者が人智学の研究者たちに向けて、次のような質問をした。

 「シュタイナーはさまざまなヴィジョンやメッセージを彼の見霊体験の中で受け取ったというが、はたしてそれらはどこまで真正なものなのか?人智学の修行を行っている人は、シュタイナーと同様の体験をしているのか?」

 これはきわめて当然の質問であろう。シュタイナーは本当に秘儀参入した見者なのか?彼の得たヴィジョンにはどこまで正当性があるのか?そしてもし正当だと人智学徒が主張するのであれば、その根拠は何か?

 このような疑問は、シュタイナーに限らずあらゆる神秘主義者に向けられうるものである。

 このことにシュタイナー自身は、「人間は本来真実を見極める能力を有している」と答えている。

 しかしそのためには真実をキャッチできるだけのアンテナを自分の中で育まねばならない、意志の力で見霊能力を磨いていかねばならないとしている。

 たとえば輪廻とかカルマについて、科学的に証明することはできない。誰も死んだ後のことは本当にはわからないのだから。

 誰かの生まれ変わりとしか考えられないような記憶を持つ子どもがいる、というような事例もあるが、それにしたって本当に人格そのものが転生したものかどうかはわからない。

 人格が転生したのではなく、なんらかの仕方で記憶だけが移転したのだという説明だって可能だからである(
そういうことが可能かどうかはまた別の問題だ)。

 シュタイナーは自分の霊的知覚能力を向上させることについて、何か超能力のようなものを身につけるということだけでなく、人生の荒波を経験することで霊的な事柄の真贋を見分ける力がついていくのだと考えていたようだ。

 多くの人は、他人にひどいことをすれば最終的にはそれは自分に返ってくるものだし、報酬の期待なしに他人のために何かすればそれもまた最終的には自分に返ってくることを体験的に知っているだろう。

 これは科学的に証明できる類のことではないが、長い人生体験を経てそう考えるのが妥当なことがわかるのである。

 最終的にある神秘思想家の言っていることが真実であると信じるどうかは、結局そこに信頼できる出会いがあるかどうかにかかっていると思う。

 どんなに立派に聞こえることを言っていても、その神秘思想家に関わっている人たちがおかしければ信じる気になれないのは当然である。

 筆者は高橋巌先生との出会いがあり、多くの霊的真実を学んだという実感がある。

 そのような実感を通してしか霊的真実というのは伝わり得ないのだと思う。

 語られる内容も大切だが、それ以上にバイブレーションによって伝わるものがあるのである。

 もちろん科学的態度で客観的事実を検証する態度も重要である。しかしそれだけでは伝わりきらない何かがあるのも事実だと思うのである。


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2.日時 2011年7月31日(日)

3.場所 オーラソーマ・サウンド・レゾナンス・アンド・レイキ・スクール
      (大阪市西区北堀江3丁目12-33 メゾン33ビル702号室)

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ルドルフ・シュタイナーと意識の進化(4)

ルドルフ・シュタイナーといえば世間的に最も知られているのはシュタイナー教育であろう。

 シュタイナー教育は、現代の学校教育に対するアンチテーゼのような形で受けとめられているように思われる。

 従来の学校は唯物主義・テクノロジー至上主義の洗脳機関となってしまっており、霊的なことを認めない。

 そこでは競争と差別が無意識に刷り込まれ、効率重視で非個性的な機械のような人間を作り出そうとしている、という問題意識がシュタイナー教育の発想の原点であろう。

 シュタイナーはあらゆる社会問題の中で最も重要なのが教育の問題であると考えていた。

 そして人間を霊的に進化させる準備のため、オイリュトミー、フォルメン線描、水彩画や演劇をつかった独特な芸術教育などさまざまな斬新な方法を教育に取り入れた。

 その教育プログラムのバックグラウンドには、無論シュタイナーの霊学・哲学・宇宙進化論がある。

 シュタイナー教育の評価は、毀誉褒貶の落差が大変大きい。理想的教育として絶賛する人もいれば、危険なカルトによる教育であると糾弾する人もいる。

 インターネットでシュタイナー教育に対する批判を検索してみると、世界中でかなり痛烈にそのカルト的体質を糾弾されていることがわかる。

 シュタイナー教育には一般に進歩的で理想主義的なイメージがあるようだが、実際に学校に入れてみると理解不能なオカルト的教義を吹き込まれているのでないかという疑いが噴出してくるのである。

 これまでに述べたように、シュタイナーの教義には一般常識からかけはなれた特殊な内容が沢山述べられている。本を読んだ人は、よくぞここまでとんでもないことが次々に出てくるものだと驚くのが普通の感覚だろう。

 実際シュタイナーの主張していることのとんでもなさは、オウム真理教の麻原彰晃の言っていたことのとんでもなさとレベルにおいてそんなに違いはない。

 ここで少し脱線するが、そもそも霊的なことというのは簡単に評価できるものでなく、深く知れば知るほど単純な決めつけができなくなってくる性質のものだと筆者は考えている。

 麻原彰晃だって卑怯なペテン師で凶悪犯罪者であるという歴史的評価が決定してしまったように見えるが、本当に深い悟りを得た人物だという可能性だってあるのである。それは命をかけるほどその人間と向き合って初めてわかることなのである。

 それだけ霊的真実というものは多層的で深いものであり、人間というのは複雑な存在であるということだ。

 シュタイナーの思想内容が社会通念からかけ離れているだけでなく、人種差別的であることも大問題となっている。そこには明らかにアーリア人種の優越が説かれており、有色人種を劣等とみる傾向がある。
 
 シュタイナーの信奉者にとっては、そういう人種差別的主張もなんらかの仕方で博愛主義的・平等主義的な考え方となんとか心の中で調和させているのであろう(そうでなければ人種差別主義者であることを認めることになってしまう)。

 しかしシュタイナー学校に子どもを入学させた保護者は必ずしもシュタイナーの信奉者ではないし、教義の詳しいことを知らないことの方が多い。

 そうするとシュタイナーという思想家・オカルト学者がそもそもとんでもない教義で子どもたちを洗脳するカルト教団の創始者のように疑われだすのである。

 シュタイナーはさまざまのスピリチュアルなアイデアを、秘儀参入によって霊界から直接受け取ったと主張している。

 しかしそのような主張は普通の感覚の人からみれば、精神病であるか詐欺であるかのどちらかとしか思えないであろう(実際そのように糾弾した人の文章がネットにあった)。

 しかもシュタイナー学校のスタッフは、いかなる思想に基づいて教育を行っているかあまり説明しないようである(シュタイナー自身があまり説明しないように指導していたらしい)。

 シュタイナー学校の先生は当然シュタイナーの人智学にかぶれている人が多く、神秘学や秘儀など一般人の知らない特別なことを知っているという優越感を持った態度を取ってしまいがちになる(それは前回述べたルツィフェルの誘惑だ)。そういった態度がまた保護者とのトラブルのもとになる。

 このようにしてシュタイナー学校の多いドイツ、アメリカを始め、世界中で物議を醸しているという状態である。

 シュタイナー学校のカルト的体質を問題視する保護者の気持ちは理解できる。

 進歩的で博愛主義的な教育を行っているという評判だから子どもを入学させたら、どうも危険なカルト的教育を行っているらしいとわかったら誰でも慌てるだろう。

 大人になってから自分の判断でそういう教義を受け入れるならまだいいが、子どもの白紙の心の状態にそうしたものを刷り込むことは耐えられないという親の感覚はよく理解できるのである。

 一方で、宗教とか神秘学というのは危うさといかがわしさをもともと内包しているのだ、とも思うのである。

 イエス・キリストが現代に現れて聖書に書かれているようなことを主張しだしたら、カルト教団の教祖か精神病者、あるいはペテン師として扱われるに違いないのである。

 彼は「天国に行きたいのであれば自分が持っている物を売り払って、教団と困っている人に全部与えてしまえ」と言ったのであって、現代であれば信者の財産を不当に失うような教唆を行ったとして裁判沙汰になってもおかしくない。

 すなわち、この世のルールと霊的な事柄というのは相当矛盾しているのであり、だからこそ霊的な行い、たとえばマザー・テレサとかガンジーの行ったことは特別な尊敬を受けるのである。

 筆者はシュタイナー教育を壮大な社会実験と考えている。実験であるから、成功することもあれば失敗することもあるのは仕方がないのではなかろうか。教育に失敗は絶対許されないと考える人もいるだろうが、そもそも現代の教育システムは破綻しており、なんらかの新しいモデルを必要としている緊急事態ともいえる状態なのだ。

 社会常識からみてある意味とても奇妙なアイデアを現実社会で実現したルドルフ・シュタイナーという人は、やはり只者ではないように筆者は感じるのである。

ルドルフ・シュタイナーと意識の進化(3)

 ルドルフ・シュタイナーは神秘学者であり、神秘学は英語にするとオカルト・サイエンスということになるから、シュタイナーはオカルティストなのである。

 日本ではオカルトという言葉には相当否定的なニュアンスが付随していて、「怪しげで危ない」ものをオカルトという傾向が強い。

 筆者の記憶では、ホラー映画の「エクソシスト」が封切りされて空前の大ヒットとなったときにオカルト映画という言葉が使われ始めた。

 けれども英語のoccultという言葉は「知ることのできない、神秘的な、超自然的な」という意味で、日本での用法ほどネガティブなニュアンスは込められていない。

 とはいえシュタイナーの言っていることは、一般の人が聞けば相当に怪しげで危ないという印象を持つであろう。

 シュタイナーのカルマ論はその代表的なものの一つで、どういう人が次の人生で誰々になったという類の確認・証明不能の話が沢山出てくる。

 前世が見えると称する人は日本でも沢山いるが、「私はそれを霊視したのだ」と言われてしまえば、あとはその人を信ずるかどうかだけで、自分にもそういう能力がない限り事実かどうか知りようもない。

 シュタイナーは怪しげな話をそれこそ山のようにした人だったが、現実社会で偉大(と言っていいだろう)な功績を残し、とてつもない知性の鋭さと莫大な知識を有し、優れた弟子を沢山育てたから一応まともな人物の範囲に入ると考えられていると思われるのである(かなり際どい位置にあるが)。

 誰が誰に輪廻転生したという話の真偽はともかく、シュタイナーにとってカルマ論は決定的に重要な位置を占めていた。

 人間が輪廻転生するかどうかを理性で確認することはできない。しかし輪廻転生がないとすると、それはとても不合理であるとシュタイナーは考える。

 たとえばある者は百歳まで生きるし、ある者は生まれてすぐ死ぬ。もし人生が天国からやってきて天国へ帰っていく一回かぎりのものだとするなら、こんな不公平なことはない。

 また、もし誰かが他の人に何か悪事を働いたとして、あるいは助けてあげたとして、それが死んでしまえばすべて無になってしまうというのは考えられないことだという。

 シュタイナーによると、人間は死んだあとに自分の人生のすべての行いを明瞭に思い出すのだという。

 そして誰かに迷惑をかけたり、恩義を受けたりしたならそのカルマを清算したいと魂は望むのである。

 この世界で作ったカルマはこの世界でしか解消できない、というのがカルマの法則である。

 人間がこの世界に再び帰ってくるのは、そのようなこれまでのカルマを清算しようという強い衝動が働くためである。

 たとえば、とても自分に辛く当たる親のもとに生まれてくる子どもがいる。その親と子は前世におけるカルマを解消するために、現在そのような境遇に置かれていると考えるのである。

 仏教、神道、西洋のスピリチュアリズムなどさまざまな宗教で同様の考え方がなされている。

 シュタイナーのカルマ論がこうした中でもユニークだと思うのは、こうしたさまざまなカルマとの出会いを自己教育としてシュタイナーが捉えていることである。

 すべての人は、自分が生まれ育ってきた環境を自分なりに納得をすることが必要である、というのがシュタイナーの考える自己教育の出発点である。
 
 何らかの理由でもって、自分はある時代のある国の中で、ある家族環境のもとに生まれてきた。そうした自分の境遇を受け入れるためには、どうしてもカルマの考え方が必要だとシュタイナーは言う。

 それがもし何の意味もない偶然や神の恣意的な決定でなされたなら、たとえば自己の肢体が不自由であったり、親が小さい頃に亡くなってしまうような運命を受け入れることは難しくなってしまう。

 一回限りの人生ではなく、清算を求める過去からのカルマがあり、これから数知れ何回もの人生が続いていく中での意識進化のプロセスとして捉えてこそ、苦難の中にも人間は意味を見いだしていけるのである。

 このような霊的な事柄は、科学的な証明ができない。けれどわれわれの中には、こうした霊的なことを理解できる器官のようなものがあるのだとシュタイナーは言う。

 そして霊的教えを心の中に受けとめたなら、その霊的知識が無意識の中で成長し、われわれを霊的進化に導いてくれるのである。

 こうした話はある種の精神的状態で受けとめられる必要がある。それは論争的・批判的態度ではなく、そういう思考の暴走状態を鎮めて、畏敬の念を持たねばハートに入ってこないのである。

ルドルフ・シュタイナーと意識の進化(2)

 神秘学の系統にある人たち、ルドルフ・シュタイナーもその一人だが、は人類の意識は進化していて最終的には神の意識に至ると考えている。

 ルドルフ・シュタイナーの意識進化論がユニークで深いと思うのは、悪の問題に真正面から取り組んだことだろうと思う。

 この世界にはアーリマンとルツィフェルという2種類の悪魔が存在する、というのがシュタイナーの主張である。

 ルツィフェルは上方から、そしてアーリマンは下方から人間を誘惑する。

 ルツイフェルの誘惑は、たとえば「あなたは特別な人間だ」「あなたの才能は素晴らしい」「あなたぐらい美しい人間はいない」というように自尊心をくすぐる形で囁きかけてくる。

 そうするとその人は舞い上がってしまって、自分が特別価値のある存在だと感じ、他の人間がつまらなく無価値に思えてくるのである。

 ルツィフェルは堕天使で、悪魔としても超大物である。「堕天使辞典 支配者サタン・地獄の君主達」 (WEB上のサイト)では次のように記載される。

 自他共に認める魔界の王。
 元は神の右側に座ることを許された大天使ルシフェル(明けの明星の意味)だったが、神になりかわり自分が玉座に就くことを企んだため、神の怒りを買い、地上に突き落とされた。
 それ故に、『傲慢』がその罪とされる。
 このルシファーが地上に落ちた衝撃で、地上に巨大な割れ目ができ、地獄ができたという。ルシファーは今もその強大な力で人々を地獄へ引きつけているのである。
 アダムとエヴァが知恵の木の実を食べ、罪を負ったという有名な話があるが、これをそそのかしたのはルシファーだ。それ以後も、ルシファーは病気、天災などのありとあらゆる災厄を人類に振りまいている。
 全ての悪の根源。


Wikipediaに以下の記述がある。

 キリスト教の伝統的解釈によれば、ルシファーは元々全天使の長であったが、土から作られたアダムとイブに仕えよという命令に不満を感じて反発したのがきっかけで神と対立し、天を追放されて神の敵対者となったとされる。「ヨハネの黙示録」の12章7節をその追放劇と同定する場合もある。被造物の中で最高の能力と地位と寵愛を神から受けていたために自分が神に成り代われると傲慢になり、神に反逆し、堕天したという説がよく挙げられる。この説は天使から悪魔に堕ちた経緯としてよく挙げられる説である。

 ここで注意すべきなのは、ルツィフェルの誘惑はスピリチュアルな志向の人や宗教的修行をしている人にも及ぶことである。

 たとえば「自分はシュタイナーを学んでいるから特別な人間だ」と思ったら、すでにルツィフェルの誘惑にひっかかっているのである。

 もう一方がアーリマンで、この物質世界の支配者である。アーリマンは人間に「霊的なものなんかない。人間もこの世界も単なる機械で、意味も目的もない」と語りかける。

 「堕天使辞典 支配者サタン・地獄の君主達」では次のように記述される。

 古代イランのゾロアスター教にその端を発する大魔王。アフリマンとも呼ばれる。
 ソロアスター教では、悪魔軍団のリーダーであるアンラ・マンユ、キリスト教ではサタンと同一視されている。
 彼は「魔の中の魔」とされ、北方の無限の暗黒に住む。全ての悪魔はアーリマンによって作られ、死、虚偽、凶暴などの全ての悪を司る張本人である。
 トカゲ、蛇、美しい若者など、彼はその姿を自在に変えることができる。
 アーリマンはひたすら善を破壊し、悪を創造する。


 アーリマンは数値化・非個性化が得意である。

 福島原発事故をみると、「これだけやればこれだけ儲かる」というアーリマンの数値のマジックに乗せられた人たちが、利権に盲目になっていて惹き起こされたものに思えるのである。

 しかも官僚や一流大学教授に代表される知識と責任ある人たちの庶民に対する冷酷さは、それこそルツィフェル的態度の典型で、今回の事故によって白日のもとに晒されたのである。
 
 このようにルツィフェルとアーリマンは上下から人間に働きかけて、この世界に地獄のような状況を現出させる。

 そしてこの地獄のような状況こそが人間の自我を鍛えるというのが、シュタイナーの思想なのである。

 われわれ人間は物質の中に深く沈潜し、すでに霊界とのチャネルを失いかけてしまっている。

 古代の人間は素直に神の懐の中で守られているということを信じられただろうが、テクノロジー・物質至上主義を極端なところまで推し進めてしまったわれわれ現代人は、簡単には霊界からのメッセージを受け取れなくなってしまった。

 原発やバイオテクノロジーなど、ここまでテクノロジーが極度に発達してしまうと、一体何が倫理的に正しいのかもう誰もわからなくなってしまているのである。

 しかしこうした混とんと恐怖の中でこそ、われわれの奥深くで意識の進化が準備されるというのがシュタイナーの主張なのである。



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ルドルフ・シュタイナーと意識の進化(1)

 人類の意識が進化していることは、神秘学やスピリチュアリティを研究する者には当然の前提となっていると思われる。

 どういう方向に進化しているかというと、神の能力を身につけられる方向へ、すなわち神へ向かって進化しているのである。

 これは宗教の方からみると異端的な考え方かもしれない。「神と人間の間には越えられない深淵がある」というのが伝統的なキリスト教の神学であったようだし、中世に上記のようなことを口にすれば宗教裁判で断罪されただろう。

 宗教というのはどうかすると抑圧の道具となってしまう傾向を有し、ことにそれはキリスト教に顕著であると思われる。

 教会のみが神との媒介となり、一般の人は神の奴隷となるという構造が俗世での支配構造として機能していたのだ。

 神秘学というのはこうした宗教とは一線を画し、人間がある種の秘密を発見し探求することによって高次の存在に進化していくという立場である。

 こうした思想は歴史的には秘密結社という形をとったり、異端として糾弾されてきたりしたのである。

 原始キリスト教がローマの国教となるプロセスで、グノーシス派と呼ばれる人たちやグループが異端として排斥されることになった。

 グノーシス派の人たちは、特別な知識・技術を身につけることによって、イエス・キリストと同じようにわれわれ人間は進化していける存在であると考えた。

 支配者にとっては、そういう考え方は都合の悪いものであった。神にアクセスする特権は教会が独占したかったのである。そのためにグノーシス的な考え方は徹底的に弾圧されたのである。

 したがってグノーシスの流れを汲む人たちは、密教的・秘密結社的にその知識・伝統を伝えていったのである。

 ルドルフ・シュタイナーは自分がこうした流れ、とくに薔薇十字会の後継であることを主張していた。

 シュタイナーは若いころ科学、哲学、芸術などを徹底的に学び、最初はゲーテ学者として言論界に登場した。

 その後マダム・ブラヴァッキーの創始した神智学協会に参加し、ドイツ支部の書記長を務めるまでになる。

 当時は神智学がブームではあったようだが、相当胡散臭いものと思われていたようで、シュタイナーはゲーテ学者としてまっとうな学者とみなされていたから、神智学協会への転身は怪しげなカルトに入ってしまったようにみなされたことだろう。

 しかし神智学協会がクリシュナムルティ少年を後継者と決めたことに反発し、結局自らの思想に基づく人智学協会を創始したのである。

 シュタイナーは諸芸百般に通じた超人的人物で、神秘学・哲学・芸術は言うに及ばず、教育・農業・医学・療育・建築・金融・政治などありとあらゆることに取り組み、驚異的な成果を上げたといえるだろう。

 シュタイナーの書いたものを読んだことのある人ならご存知と思うが、根拠不明の怪しげで、しかもとてつもなく難解な話が延々と続いていく。

 シュタイナーについての評伝を書いたコリン・ウィルソンは、主著と目される「神秘学概論」を読みながら「こんな本を読むことは人生の無駄ではないか」と感じたそうである。

 まともな人であればそう思って当然という感じの、難解で意味不明な本ばかりなのである。

 それでも筆者がシュタイナーに惹かれたのは、高橋巌先生という偉大な人智学者に直接教えていただいたからであり、また実際に巨大な功績をシュタイナーが現実社会で残したからである。

 難解なことを言った学者は歴史上数えきれないほどいるが、シュタイナーのように現実的に役立つことを沢山教えてくれた人はそんなにいない。

 日本でいえば弘法大師がそのイメージに近いのではないかと思われる。

 ただシュタイナーは人種や歴史の問題などでかなり刺激的な発言をいろいろしており、それが原因で差別主義者というような批判をする人もいるようである。

 けれどシュタイナーの思想はなかなか一筋縄ではいかなくて、評価するのがおそらく最も難しいものの一つだろう。

 なにしろシュタイナーの言わんとするところをきちんと理解することが、まず至難の業なのだ。

 筆者も本を読んでいただけなら、シュタイナー思想の革新性を理解することは決してなかっただろう。

 高橋巌先生には深く感謝する次第である(筆者のシュタイナー理解に間違いがあるなら、その責はすべて筆者にある)。

 シュタイナーにとって、人類の意識進化は最大のテーマの一つなので、次回以降述べていく。
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プロフィール

アートセラピスト 郡浜 浩

Author:アートセラピスト 郡浜 浩
 アートセラピストをやっている郡浜浩(コオリハマヒロシ)と申します。

 アートによる人と人の出会いと心の交流の場の創造をライフワークと考えており、その実現のためワークショップ・個人セッションを行うキャリアアート研究所を主宰しています。

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創造性発揮を強力サポート! ~クリエイティブ・コネクション~



 出身は北海道の当麻町という田舎町で、自然の中で素朴な少年時代を過ごしました。大学卒業後は東京のお堅い政府機関でしばらくサラリーマンをやっていました。

 二十代の後半に人生を大きく変えることがありました。ゲシュタルトセラピーのリッキーさんの「喜びの創造セミナー」というアートセラピーのワークショップを受けたことです。いたく感銘を受け、「こういうことを一生やっていきたい」と思いました。

 それで語学やら貯金やら準備を進めて、三十代の半ばに意を決してサラリーマンをやめ、サンフランシスコにあるCIIS(カリフォルニア統合研究所)という大学院に留学し、表現アートセラピーという技法を学びました。

 4年間アメリカにいて、帰国後は精神科クリニックに勤めたりスクールカウンセラーをやりながらワークショップ開催などを行っていましたが、2010年に奈良に引っ越し、本格的にワークショップを展開すべくキャリアアート研究所を設立しました。

 一方で、CIISという学校がトランスパーソナル心理学の中心地で、その縁などからアメリカでシャーマニズムや少数民族の伝統文化の流れと出会いました。その流れを探求してきて、2010年10月には霧島で開催されたグランドマザー会議(先住民族のシャーマンのおばあちゃん達が地球の危機を克服するために集まったもの)に参加しました。

 アートセラピーとシャーマニズムって、深いところで繋がっていると実感しています。両方とも現代社会では周辺的な位置づけにあって、そんなに重視されていないかもしれませんが、私はこれからの世界的な危機を人類が生き抜いていく核心的な知恵がそこにあると思います。

 とまあ堅い話はそのくらいにしまして、私の趣味ですが、おいしいものを食べたり本を読んだりすることが好きです。あとお笑いとかたまにビデオを見たりとか、そんな感じです。
 
 どうぞよろしくお願いいたします。

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